暴君王子の恋の瞳に、私は映らない
この時間だと、宅急便かな?
通販で、お米を注文してあったっけ。
印鑑を手に、少しだけ玄関ドアを開ける。
あれ……?
「誰もいない……」
誰かが部屋を間違えて
ピンポンを押しちゃったとか?
まぁ、いっかと玄関ドアを閉め
鍵を閉め
靴を脱ごうとした時
コン……
コン……
聞き漏らしそうなほど頼りない、ノック音が
私の体を固めた。
ひゃっ!!
外に……
だ……誰かいるの??