暴君王子の恋の瞳に、私は映らない
まぁ俺も、親友のアメにだけは
ダサくて情けない自分を、さらけ出せるし
アメも俺にだけ、
極甘王子の仮面をはいで
弱っちぃ、ナヨッちぃ部分を見せてくるし
俺も経験済みだから、わからなくもないか。
つぐみは、カタツムリ女の安西とも
うまくやってるみたいで安心した。
昼休みの光景なんて
なんかまだ、見慣れないんだけど……
元ヤンの菜緒って奴と、控えめな安西。
相変わらず笑ってばっかの、つぐみ。
3人で弁当を食べながら、
カタツムリとか音楽の話しで
盛り上がっている。
多分、つぐみなりに、
いろんな友達との
ちょうどいいバランスを模索して、
微調整し続けている最中なんだろうな。
マジで努力家なんだわ。
俺の彼女は。
尊敬を通り越して
一刻も早く、婚姻届けを書かせたくなるから、
俺もつぐみに、ハマりすぎだよな?