ぽっちゃりナースですが、天才外科医に新妻指名いただきました

「賛成です。というか、助かった~。あ、ここレストランですね」

 ちょうど近くにあったレストランは、レトロな外観にピッタリな内装でテンションが上がる。

 すぐに空いている席に通され、メニューを開いた。

 ああ、美味しそう。こういうパークにありがちな、ファミレスとそう変わらないラインナップ。でも、ものすごく美味しそうに見える。

「謎解き探偵オムライスだと。コラボってやつか」

 オムライスにエビフライが二本添えられたコラボ商品の写真を指さされ、ごくりと喉を鳴らした。
 特典のコースターとかはいらない。ただ、このメニューは食べたい。食べたいけどこれ絶対太るやつ。

 迷っている私の後ろから、クスクスと笑い声が聞こえてきた。

 ああ、また笑われてる。イケメンの連れがこんなぽっちゃり女子だからだ。

 悪口が聞こえてきたわけじゃないのに、私の脳が勝手に被害を訴える。

「私……サラダとお茶で……」

「は? 絶対足りないだろ」

「大丈夫です」

 自分で言っておいて、説得力が皆無なのを感じる。

 お見合いの席であれだけの食欲を発揮しておいて、ここでサラダだけなんて、やっぱり不自然だったかな。
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