8月25日(後編)
「んーそうする〜お疲れ」

今なら秒で眠れる気がする。


ヨロヨロなりながら会社を出ると、すぐにタクシーに乗り込んだ。

今のわたしは15分でさえ歩けそうにない。

気が抜けた瞬間ドッと疲れも襲ってきた。


そのせいか、タクシーが走り出したと同時に夢の中に…。


「さん……お客さーんっ…参ったな」

どこか遠くで聞こえる声に薄っすら目を開ける。

けど、ほんとにやばい…。


眠すぎるっ…。


「あの、この人は俺が運ぶんで大丈夫です」

「え?あ、お客さんの知り合いかい?助かったよ〜起こしても全く起きないからね」

「お金、これで足りますか?」

「大丈夫だよ。ありがとうね」

「いえ、こちらこそ」


……ケビン…?かな。


運んでくれるんだ?

助かった…


今日まではケビンに甘えよう。

と体をケビンに預けた。
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