京都、嵐山旅館の若旦那は記憶喪失彼女を溺愛したい。
渡月橋から川を覗き込んでみると川のせせらぎに星が写り込んでいて輝いている。


やっぱりここには昼には見ることのできない美しい風景があるみたいだ。


「綺麗」


「本当に」


欄干に立ち止まり、2人はしばらくそのまま無言で風景を見つめていたのだった。
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