あの日、雪が降っていてよかった。【完】

episode2

「んん…、眩しい……?」


ごろん、と寝返りをうつと

柔らかいシーツと毛布が、私の体を包み込んだ。


「ん……、ここ…、」


見慣れない景色に、何秒間か思考が停止して

うわっ、と私は思わず声を上げた。


「そ、そっか、私昨日泊めてもらって…、」


久しぶりによく眠ったからか

昨日の出来事を一瞬全て忘れていた。

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