恋する乙女の下着事情

ホテル・カフェ・お茶タイム

<ホテル・カフェ・お茶・その1>

最近は
頻繁に、リノアと高屋敷は
ランチやお茶をするようになっていた。
「だってぇ、リノアちゃんといると、気が楽だし、
いろいろ聞いてくれるし。」

高屋敷の女子トークに付き合わされている。
彼も会社では、管理職として振る舞わねばならない。
それなりにストレスもあるのだろう。

高屋敷は
コーヒーカップの縁を、美しい爪先でトントン弾いて
「あの時は、水ぶっかけられた時はさ、
ホント、大変だったの。
あんなダサいTシャツと短パン姿を・・支社長に見られるなんて・・
あたし、死にたかったわ。」

「ダサくて・・すみませんね」
リノアは少し、ふてくされて苦笑した。
「むだ毛は処理しておいたから、
まぁ、よかったけど。」

少し安心したように、
高屋敷はフォークでケーキをつついた。

<つるつる・・脱毛か・・>
リノアは思わず、ヘソ下近くに手をやった。
夏前には・・やるよね・・・
特に水着の人は・・・
足も、しっかりつるつるにするけど

< 29 / 70 >

この作品をシェア

pagetop