恋する乙女の下着事情

支社長の提案・山荘・リビング

<山荘・リビングルーム・8時・その1>

木目を基調とした大きなテーブルには、コーヒーとトースト、
スクランブルエッグが並んでいた。

支社長がリノアの前に座った。
「さっさと食え。
すぐに整形外科に、行かなくてはならないからな。
山を下りるのは、時間がかかる」

支社長はコーヒーを飲み、トーストをかじった。

リノアは決意した。
まずは大切なことを、聞いておかねばならない。
「あの・・私はどうなるのですか」

支社長は窓の外を見て言った。
「昨夜の決着がついていない。
俺としては決着をつけたい。
今の君の状態では無理だが」

決着って・・
リノアはうつむいた。

「あの時、条件を出したはずだ。
君が勝てば・・
俺のを提供しよう。」

支社長はコーヒーを一口飲んだ。
そして当たり前の事を言うように
「俺が勝てば、
結婚を前提に、君と付き合う。
そして栗原一門に、認めてもらう」

「はぁっ?け、け、結婚て言いましたぁ?」
リノアは驚いて、それ以上声が出ない。

支社長は
おかしくてしかたないように、
笑いをこらえて

「君ほどの実力があれば、
俺を守れるだろう?
それに昨夜の君はよかった・・
ということだ」
支社長はまた、コーヒーを一口飲んだ。

「まぁ、俺としては・・
君に襲われる高屋敷が、
うらやましいと思った」

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