10秒先の狂恋 ~堅物脳外科医と偽りの新婚生活~
17章:暗示の嘘と告白

 自分でも見たとこないところも見られて触られて、そんなことされるのは恥ずかしくて嫌だったはずなのに、それ以上に敏感に反応してしまう自分がもっと恥ずかしくて泣きたくなった。

 感じたこともなかった目の前がチカチカするような感覚だけ何度も何度も刻み付けられて、何度目かそうなったとき、私は意識を手放していた。


「果歩?」

 その声にゆっくり目を開けると、目の前に心配そうな大和先生の顔。

「ふぇっ……先生……」
「ごめん。果歩の反応がかわいすぎて止まらなくて、ちょっと無理させた」

 先生が言うと、さっきまでの出来事が鮮明に思い出される。

 あれだけ裸を見られるのに抵抗があったはずなのに、いつのまにか全部脱がされていた。
 対して先生はワイシャツのボタンだけ少し開いている状態で全く乱れてもいないその服装のコントラストにまた泣きたくなる。
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