【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


「さくら、お待たせ」

「はい」

 夕飯の用意が出来た頃、北斗さんが着替えて戻ってきた。

「じゃあ食べようか」

「はい」

 「いただきます」と手を合わせ、お箸を手に取る北斗さん。そしてお味噌汁を一口飲むと、「美味い」と声を出した。

「良かったです」

「味付けちょうどいいな」

「ありがとうございます」

 わたしの手料理を誰かに披露する日が来るなんて、結婚するまでは思ってもなかった。
 なにせまだ、わたしは24だし……。結婚には正直、早すぎるとも思ったけれど。
 北斗さんとわたしの年齢差は7歳。わたしよりも7つ上の31歳だ。24歳のわたしと結婚したいだなんて、正直に言うと驚いた。
 本当に?と疑うくらいに。

「さくら、ブリの照り焼き美味い」

「本当ですか?それは良かったです」

 美味しそうに食べる北斗さん。お昼ご飯はいつも大盛りのカレーやカップラーメンなどを食べているらしい。
 だから夕飯はいつも家で食べるのが幸せだと言っていた。 
 それはそれで、やっぱり嬉しいと思ってしまう。一応わたしは、北斗さんの妻だから。

「さくら、ご飯おかわりしていいか?」
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