【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


 そう言って怪しく笑っていた、北斗さんだった。

「……よ、よろしく、お願いします」

 北斗さんはわたしの目の前に座ると、アイスコーヒーを注文した。
 そして「さくら、年齢は?」と聞いてきた。

「に、24です……けど」

「24?マジか……」

 そのマジかっていうのは、なんの意味……?

「あの……。なんて呼びます、か?」

 と聞いたもの、向こうから「なんでもいい」と言われた。

「はぁ……」

 なんでもいいが一番困るんだけど……。

「俺はさくらって呼ぶけど、いいよな?」

「へ? あ、はい。どうぞ……」

 いきなり呼び捨て……。

「さくら、お前何カップ?」

「はぁ!?」

 な、なんてことを聞くの、この人は……!

「お前、胸デカイじゃん?俺さ、胸デカイ人好みだから」

 と言われたわたしは「い、いきなり失礼なんですけど……!」と彼に言った。

「男はみんな、胸デカイ人が好きだろ?」

「そ、そんなこと……ないと思います、けど」

 いや、そうなのかな……?

「そうなんだよ」

「しょ、初対面なのにいきなりそんなこと言うなんて……。失礼すぎます!」
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