【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。
そう言われたそうわたしは「そ、そうですか?」とちょっと戸惑ってしまった。
「だってさくら先生の旦那さん、すすきの総合病院の高枝先生でしょ? 高枝先生、イケメンだって噂だよ?」
「そう……ですか?」
「あの高枝先生の奥さんなんて、さくら先生やる〜」
四方木先生がそんなことを言うから、わたしは返事に困ってしまう。
「さくら先生、幸せにしてもらってくださいね?高枝先生に」
「は、はい」
幸せにしてもらえ、と言われても……。
「今日もよろしくお願いしますね?さくら先生」
「よろしくお願いします」
医局に入り着替えを済ませ、朝のミーティングを行う。
「じゃあ今日も、一日よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「さくら先生、これ昨日の患者さんのカルテです」
「ありがとうございます」
看護師からカルテを受け取り、そのカルテに目を通す。
「本田さん、山崎さんの様子は?」
「バイタルは安定しています。骨折してる所はコルセットで固定しています」
「分かりました」
救命医は大変な仕事だけど、やり甲斐があると感じる。