【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


 わたしは北斗さんと目を合わせ「はい」と頷いた。

「すみません。バイタルの確認をお願いします」

「わ、分かりました」

「さくら、準備はいいか?」

 わたしはその問いかけに「はい」と頷いた。

「メスくれ」

「はい」

 メスを北斗さんに渡す。北斗さんはメスで体を切り開き、続けてペアンで出血部位の確認をした。

「あった。 さくら止血する。サテンスキーくれ」

「はい。 すみません。輸血を全開にしてください」

「分かりました」

 出血部位の確認を終えた北斗さんは、サテンスキーを挟み止血していく。

「止血した。……どうだ?」

 すぐにモニターを確認する。

「血圧低下しました!」

「すぐにアドレナリン投与してください!」

「はい!」
 
 アドレナリンを投与し、もう一度モニターを各した。

「ダメだ。戻らない」

「RBC入れてください」

「分かりました」

 わたしは北斗さんに「北斗さん、他に出血点はありませんか?」と聞いた。

「……よし、探してみよう。もう一度ペアンくれ」

「はい」

 わたしは北斗さんにペアンを渡した。

「……あった。見つけた」
< 57 / 180 >

この作品をシェア

pagetop