りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



「お、ケーコちゃん男できてたんだ!」


なんて事務長が目を輝かせながら親指をあげる。



「ケーコちゃんもそろそろ結婚かぁ」


いや、それは無いから。
この人って絶対に絡んでくるから、こういう話はテキトーに流してたのに。



「産休はちょっと待ってくれよ。今 人出足りないんだからさ」


ミサキ先輩ってば余計な事言わないでよ。
なんて心の中で叫びながら先輩に目を向けたのに。



「大丈夫。すっごく年下だってのは黙っててあげるから」


先輩はニヤニヤと得意気に小さな声を出すだけ。




「もー、お疲れさまです!ホント帰りますね!」


事務長の話を何とかすり抜けて、病院の外へ出るとまだ明るい空が広がっている。

足を進ませればじんわりと汗が滲む暑さなのに、アパートへと向かう足取りは不思議と軽かった。



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