りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生

返却希望/sideケーコ




暑い。空気が歪んで見える。
炎天下のアスファルトを駅に向かって歩けば、額から汗が滲み出て滴を作り、ゆっくりと頬を伝った。

暑さにクラクラしてくるのは、いつもエアコンの効いた場所で過ごす事が多いからかな。
まさに自律神経の乱れ。クーラー病だと思う。



「あ、ケーコちゃん。こっちこっちー!」


鈴の音をたてて透明な扉を開けると、涼しさが広がって背中の汗がどっと吹き出していく。



「ランチとか急にごめんねぇ!」

「全然、大丈夫!久々に会いたかったし!丁度暇してたし」


本当は1日中ベッドで過ごそうと思ってたんだけどね。
テーブルを向かいに座る彼女に、心にも無い事を笑って口にした。



「本当に?良かったぁ!」

「あ。ねぇ、かなちゃん。今日、赤ちゃんは?」



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