りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「……え、」
インターフォンの画面に映し出されたのは、帽子を深く被った1人の男の人。
私はこの男をよく知っている。
「ヨ、ヨウスケ……」
かなちゃんが彼がいなくなったと話していたけど。
だってずっと連絡無かったんだよ。今まで何処にいたか知らないのに。
ぱッと寄せられた身体が引き離された。
顔を上げれば、さっきとは明らかに違う、やけに冷静な瞳をしたコウくんがいた。
「出ないんですか?」
冷たく吐き出される声に困惑を隠せない。
え、出ていいの?
「話した方がいいんじゃないですか?」
それ、キミが言うの?
淡々と吐き出される言葉に、一気に不安に駆り立てられた。