りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生




「何か必要なものとかあったら買ってきますよ?」

「え、どうしたの急に?」

「お見舞いに来たのに、何も用意しなかったから」

「そんなのいーって!」

「ケーコさんには、ほら、アパートの鍵の件でお世話になってるので」

「……」

「返させて下さいよ?」



「あー、じゃぁ。何か甘いの買ってきて貰おうかな」


そんなケーコさんの言葉に、病室から出て売店へと向かう。

エレベーターで1階に降りて、小さな売店を見つけて袋に入った洋菓子を3つ購入した。

彼女は何が好みなのだろうか。そんな事を考えながら、病室へ向かう足取りは不思議と軽かった。



「ケーコさん、入りますよー?」


ノックをしてドアを開ければ、





「お前が浮気癖のある彼氏かぁ?」


知らない女の人にジロリと睨まれる事となる。


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