わがままピンクレモネード 〜クールな旦那さまは私の時だけ甘く、独占愛を刻み込む。〜
私たち夫婦のルール
朝になり、朝食とお弁当を作っているとアラームが室内に鳴り響く。龍樹を起こす時間だ。
寝室に行くとまだスヤスヤとまだ寝ている龍樹の寝顔見る。目を瞑っててもかっこいい……こんな人が旦那様なんて、本当嘘みたいだ。
「龍樹〜朝だよ、起きてー」
「ん〜……もう少し」
私がカーテンを一気に開けると、眩しかったのか布団を丸々かぶった。
「た、つ、き!! 朝だってば! 遅刻するよ」
私は布団を思いっきり剥がして体を揺さぶって起こそうとするけど……起きる気配なし。
「ねえ! 早く起きないと、本気で遅刻する」
「ん……碧ちゃんがキスしてくれたら起きる」
「そんなこと朝っぱらからしません!」
龍樹は「えーケチ」なんて甘えた色っぽい声で言っていて、完全な甘々モード……学校じゃありえない声を出している。