宝物 番外編付き
9時半に我が家へ迎えに来た蓮さんは、

お婆ちゃんに昨日の佐山家での話しを報告し、

話しにくそうに…、婚約後の同居の許可を

お婆ちゃんにしたところ、

サキ
「蓮君! 昨日くるみにも話しをしたんだけど、

私はいいと思ってます。

但し! 

婚約する迄、くるみの外泊は認めません。

サヤマに移動のタイミングでくるみの

引っ越しをしたらどうかしら?」



「いいんですか! 外泊の件は大丈夫です!

今度の土曜日に結納ですし! はい。

ヤッタ〜! ありがとうございます!

引っ越しもすぐに、手配します!」 


ニコニコ顔の蓮。 

お婆ちゃんもクスクス笑っていた。

サキ
「ホラ〜、2人とも約束があるんでしょう?

いっておいで。」



「はい! それから〜あの〜…くるみに

俺のマンションに来て部屋をみてもらう

ついでに……、夕飯を作ってもらっても

いいでしょうか?………」


サキ
「いいわよ〜! でも、外泊はダメだからね」



「はい、それはもちろん、守ります!」


くるみ
「お婆ちゃんの今日の予定は?」


サキ
「今日は、午後から卓球教室よ。

さあ、お友達を待たせると悪いから行きなさい」


くるみ、蓮
「うん。  はい!」


蓮は、くるみとの同居の許可をもらい、

ウキウキしながら車へ向かう。

くるみと繋いでいる手を、ブンブン振りながら

歩いている。


くるみは、日頃の会社とは大違いの蓮を

可愛いと思った。
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