宝物 番外編付き
大平会長たちと喜三郎、慶一郎、蓮が

雑談をし、それぞれが挨拶回りを始めようと

した時、昭和銀行頭取と娘の麗花がやってきた。

高木頭取
「佐山さん、本日はおめでとうございます」

喜三郎
「ありがとうございます。」

麗花
「おめでとうございます。私、高木 麗花と

申します。」

喜三郎
「ほぅ〜あなたが高木頭取のお嬢さんじやな?」


麗花
「はい!」


「会長、先日お話ししました、麗花さんです。」


慶一郎
「ああ、谷口も言っていたお嬢さんか?

確か、このお嬢さんと蓮が結婚したら

10億の融資をして下さるんだろ?」


高木頭取
「ハハハ。ウチの麗花は副社長さんに

夢中のようでして。ハハハ

缶詰工場の融資は、麗花との結婚で

手を打ちますよ!

サヤマさんにとっても今後の資金調達に

昭和銀行との太いパイプもできますからね〜

悪い話しではないと思いますし!」



「ハハハ! 麗花さんが私の妻?ハハハ。

あり得ませんよ!私には婚約者がおりますから」


麗花
「でも! 婚約者の方には親御さんも

何の後ろ盾もない方てわすよね〜」


高木頭取
「サヤマさん、

缶詰工場はどうなさるおつもりですかな?

トマトを収穫しても缶詰に出来ませんよ?」


喜三郎
「頭取、我が社の事でご心配をおかけして

申し訳なかった。

オタクさんから融資をした20億も

週明けに返済させていただきますし、

これからは、ワシの出身地でもあるこの町の

平成銀行さんをメインバンクにする事に

なりました。」
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