宝物 番外編付き
計画通りにはいかず
2月に入り、浜風が吹きつける教習所。

岩本さんは順調に仮免も合格し公道に出ている。

私は、まだまだだが、少しずつクリアしている。


帰りのマイクロバス*


くるみ
「今日は寒いね〜。一般道を走るのはどう?」

岩本
「怖いです〜! 対向車とか、急にウィンカー

を出して曲がる前の車とか…」


くるみ
「え〜。

運転の上手な岩本さんでも怖いのかぁ〜

私、仮免で死にたくないよ〜」


岩本
「栗原さん、大袈裟〜先生もいるから

大丈夫!ね! 頑張って!」

ふふふ。ふふふと2人で笑った。


岩本
「あ、私、月曜日の20日に

今、工事中の野菜工場が事務員の応募してた

ので、面接に行くんです!」


くるみ
「え! 面接? 」

岩本
「私、ハローワークにもちょくちょく求人を

見に行ってて…

工場のいろんな部署で、パートとか

事務員とか募集してますよ!

栗原さんは、仕事探してます?」


くるみ
「私、不器用だから運転免許を取得してから

仕事探しかな? たくさん求人してるの?」


岩本
「はい。事務員は6名だったかな?

パートは10人くらいだったと思います。

でも、野菜工場の方だけで、

缶詰工場の募集はまだって ハローワークの

人が言ってましたよ!」


くるみ
「そうなんだ。 面接はどこでやるの?

工場はまだ工事中だよね〜」


岩本
「ハローワークの2階の会議室です。

2/20は、教習所を休みますね!」

くるみ
「うん! 頑張ってね!」

岩本
「はい。ありがとうございます!」

くるみは、土日月は、駅前をチョロチョロ

しないでおこうと思った。
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