宝物 番外編付き
超〜 浮かれている蓮。

しかし、ある事を思い出してくるみにも警戒してもらおうと考えた。

「くるみ。 あのさ〜菊池の事なんだけど…」

「菊池くん? はい…」

「言いにくいんだけど…、
アイツが滝本と経理部の岩本と合コン三昧なのは知ってるかなぁ?」

「はい。ウワサは聞いてます。
あと…… 菊池くんは、経理部の同期で伊藤 亜矢ちゃんに私の住所とか、1人暮らしなのかとか質問してきたらしくて…
亜矢ちゃんは個人情報だからって言わなかったらしいです……」

「やっぱり、本当なんだなぁ〜
実はさ、滝本の情報なんだけど菊池がどこで聞いたのかくるみの事をサヤマの重役のお嬢様だと思っていて、
くるみを口説き落として結婚すれば自分も出世できると思ってるらしくてさ〜
今の菊池のターゲットは、くるみらしい。」

「は? 重役のお嬢様? ハハハ。
お爺ちゃんの事がごちゃごちゃに伝わってるのかな? お嬢様……ハハハ」

「マジで、あの3人は女遊びしてるしくるみは菊池に隙を与えるなよ!」

「はい。じゃあ、小野さんと山本さんに蓮さんと付き合う事になったって話をして、菊池君の事も話をしておいていいですか?」

「ああ。 そうしておいてくれる?
俺からも山本さんと小野さんに話すよ。
2人のおかげで、焼き鳥屋へ行けたし!
お礼にお菓子でも買うわ。 ハハハ。
既婚者は、強者揃いだからなぁ〜」

くるみも、うんうんと頷いた。
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