私の推しが推しじゃなくなった件

ち、近い!!!


満里奈と誠の距離は10センチ程しかない。


元推しの綺麗な顔がこんなに近くにあるなんて…眩しくて見れない!!!


「ねぇ」

『///』

「こっち、見てよ」

『無理です!!』

「これはお仕置きだから拒否権はなし。」

『!!!』


誠はそう言うと満里奈の顔を持ち自分の方に向ける


「目、開けて。」


無理だよ~だって綺麗な顔がこっち見てるんだもん…


『せ、せめてもう少し距離をとるとかは…』

「だめ。それじゃお仕置きにならないだろ。」


そう言う誠に満里奈は遂に覚悟を決め、そっと目を開ける


『ま、眩しい!!!』

「え?」

『大宮くんの顔がかっこよすぎて直視できません!!!』


思わず本当の事を言ってしまった満里奈。


「へぇ…そんなこと思ってくれてたんだ?」


誠は少し嬉しそうに笑い、そう言った。

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