噛み痕にキス

眼鏡を取って、置いてあったペーパーで拭く。
そのままテーブルの上に置いた。

「前から思ってたんだけど、それ度無しだよな?」
「うん。ブルーライトカット用」
「なんでいつもしてんの?」
「いつもしてないと忘れるかもしんないでしょ」

大学の時から愛用している。効果はあるのか分からないが、気の持ち用でもある。

へー、と大して興味もなさそうに返事をした。

「あ、そんでさ」
「お茶なら……」
「身体、大丈夫か?」

麺が落ちた。眼鏡よりも服に跳ねていないか確認する。

確認は、必要だろうか。

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