同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
到底仕事なんて…行けない…

朝から課長に電話を入れて休む旨…伝えた。


なんか頭の中ぐちゃぐちゃで…
そのまま…トイレとベッドの往復で…1日を過ごした。

こんなんじゃ明日も…行けるかどうか…

その日の夜だった。
吐いてばかりで…何も食べてないせいか…頭がクラクラしてきた…

なんか…食べなきゃ…

死ぬ思いでマンションを出て、前にあるコンビニとその隣のドラックストアに足を運んだ。

そして食べれそうな塩気の強そうな和風パスタと、普段は飲まないような野菜ジュースを買った。

それでマンションまで戻ったときだ。

バッタリ…
何故かそこに…水沢くんがいた…

「奈桜さん!」

「水沢くん?」

俳優…やってるんだよね…

「なんか違う人みたいね。すっかり俳優さんになっちゃって。」

見違えるみたいになってる…
輝いてるっていうのはこういう人のことを言うのだ。

「4月からさ。俺の主演ドラマ放送されるから、報告に来た。」

「そうなの?おめでとう。見るよ。」

「うん。奈桜さん?」

「ん?」

「なんか体調悪いの?大丈夫?」

あ…気づかれるか…
よっぽどだな…わたし…

「なんでもないよ…ちょっと疲れてるだけ…」

そう言いながらも…なぜか涙が出てきた…

なんなんだろ?
なんでこんなすぐ泣いちゃうの?わたし…

「奈桜さん?」

水沢くんはそしたらわたしのほうに寄ってきて、ふわってわたしを包み込むように抱きしめた。

「何があったか知らないけど…泣かすようなやつならやめときなよ。俺は…ずっと…奈桜さんのことが…」

「水沢くん。わたしは大丈夫だから…」

そしたら水沢くんはゆっくりと手を離した。

「ほんとに?」

「うん。わたしは…大丈夫。水沢くんは…自分の道極めなさい。きっと…その先に…いい人との出会いがあるわよ…。」

水沢くんとは…これ以上…ダメだ…

わたしはじっと真剣に水沢くんの目を見て言った。

そしたら…しばらくわたしの目を見つめてた水沢くんだったけど…
フッて笑って…言った。


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