同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
そんなこんなでもんもんと内定式を待ち、やっと内定式でアイツを見つけたときの喜びと言ったら…

「よぉ!」

思わず、声をかけて、撃沈した。

覚えてない…
アイツ…俺のこと…覚えてない…
そんなことあんのか?
この俺が覚えられてないなんてこと…。

けどめげずに、なんとかLINEを交換し、入社式までに仲良くなってやろう作戦に出た。

そして何度か会ってるうちに、カレシがいるってことがわかった。

そりゃ…いるだろ。いても全然おかしくないだろ。
あの綺麗さだぞ…。

でもどうやらあんまりうまくいってなさそうだったので、にんまりとほくそ笑む俺。

そのうち…別れるだろうと踏んでいた。

高柳と一緒にいると楽しくて仕方なかった。

ひとめぼれするってことはやっぱり心の奥に響く何かがあるからするわけで…やっぱり芯のとこで、俺と高柳はよく似ている気がした。
だから、一緒にいて楽しい。
全然無理しなくて済むし、むしろリラックスできるし、高柳もそれに気づいてくれたら、もしかしたらいつか俺のこと…

という淡い期待を抱きつつ…過ごす日々。


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