きらめく星と沈黙の月～番外編～

碧曰くあまり後輩を褒めない晴人さんがそう絶賛していた。


今の碧の活躍は、影の努力の証。


親に恵まれたからじゃなくて努力。


才能じゃなくて努力。


キャプテンがそう認めてくれる環境で野球ができて、すごく幸せだろうな…。


「よかったね…碧…」


栗ちゃんもプロ入りして活躍してて、ハイレベルなライバルがたくさんいる環境で野球ができて。


本当によかった。


「ん…？何…？」


真ん丸な目を細めて見上げてくる。


「起きてたの？」


「んー。ウトウトしてた」


眠そうに目を擦る碧は子どもみたいで、無性に抱きしめたくなる。


ふとした瞬間に碧への熱烈な愛情を感じる。


あぁ、本当に私はこの人が好きなんだなって。