社長、私はあなたの妻になる資格がありますか? 〜社長、嫌いになってもいいですか?シリーズ 第3章〜
ごめんなさい
ずっと会いたかったけど会えなかった人。
そしてようやく会えた大好きな人から、プロポーズをされた。

真っ青な雲1つない空の下、ひまわりの花の目の前で。

この花は、「あなたを幸せにします」が花言葉。
たった一度だけ、彼に教えたことがあった。
この人は、そんな花の前で、私の人生を背負いたいと、言ってくれた。

らしくない、高級宝石店なんかで買った指輪の箱を、ポケットから出して、私に見せてくれた。

「君の夫になってもいいですか?」

人生で、こんな嬉しいと思ったことはないと思った。

けれど……。
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