社長、私はあなたの妻になる資格がありますか? 〜社長、嫌いになってもいいですか?シリーズ 第3章〜
「雨音、しっかりしろ」
ぺちぺちと、頬を軽く叩かれる。

「……社長?」
会いたいと、思っていた大好きな顔がそこにいた。
これは……。

「夢……?」
きっと、そうに違いない。
こんなところに、いるはずがない。

全身びしょ濡れになるのも構わず、私なんかを彼が探しているなんて。
そんなこと、あるはず……。
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