キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
「はい綾音。 カバンにでも着けて」   
                  
                  
ゲーセンでそう言って蒼がくれたのは、ハートを抱えた犬の、キーホルダーにもなっている手のひらサイズの人形だった。   
                 
                 
「じゃあ代わりにこれあげる」       
                 
                 
ただでもらうのも気が引けて、私は自分の好きな、取ったばかりのストロベリーチョコを蒼に渡した。            
                 
                  
「そろそろ明日の昼ごはんの材料買わなきゃだね」              
                  
                  
私は明日、料理を教えるついでに、2人でカレーを作る約束をしている。      
                  
                   
だから材料を今日のうちに買っておかなければならない。            
                  
       
ホントは他の日でもよかったけど、今日蒼と出掛けることで頭がいっぱいで失念していたのだ。

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