隣の住人。
思わず、『はぁ〜』と大きなため息をつくと突然車のドアが開いて…誰かと思ったら謙人だった。
誰かと思って心臓が止まりそうだった。
一瞬誘拐でもされるのかと思った。謙人で一安心…
え。何?
謙人も忘れ物した感じ?何の用事で来たんだろう…
一瞬にして、色々なことが頭を巡っていると突然私の隣に座って話し始めた。
「何してんの?」
『座ってる』
「お前が怒ることじゃないよな」
『怒ってないよ』
「じゃ、ふてくされてるの?」
『違うよ』
「じゃ、その態度はなんなん?」
『謙人が怒ってるから』
「怒ることしたの?」
『なんでそうやって言うの。ばか!』
と、
謙人に背中を向けて窓の外を見ていた。
「可愛くないね」
『元から可愛くないもん。早く行って』
「本当に行くけど、いいの?」
『……』
「いいの?ひな。行っちゃうよ」
煽ってくる感じがもうふざけてる。
素直になれないけど…私はこの人に負けたみたいだ。
『やだって言ってるじゃん』
「初めて聞いたわ」
そう言うと謙人はキスをしてきた。