隣の住人。




「海行ってくる」と、香那と慶さんと浜ちゃんが座っていたテーブルのところに行って報告した謙人。

BBQ会場から離れようとしたら「ひな」と誰かに呼ばれたから振り返ったら香那さんが浮き輪を貸してくれた。





優しい。

海に入る気満々だったけど…浮き輪は頭にもなかった。





『ありがとうございます〜』

と、早速体に浮き輪を通して歩いていた。







先に歩いていた謙人は逆ナンされてて、軽くあしらっていたけど…誇らしげだった。





この人は海で逆ナンされるタイプなの?




前に来た時もナンパされていた記憶が再来して嫌な気分にしかならなかった。



確か、私もナンパされてた記憶がある。

この謙人の慣れている感じが腹立つんだけど…







海に入る時に待ってくれていた謙人を睨んで通り過ぎると「次は何?」と逆ギレ。




私は浮き輪に入りながら波に身を任せてぷかぷか。

謙人は、私の浮き輪を外側から支えてくれてるみたい。





無言でいると「嫉妬してんの?」と言われた。





嫉妬って。

嫉妬されていい気分になってるだけでしょ。





「何?」

『いい気分になってるだけじゃん』

「じゃ、ひなが浜と遊んでる間に俺は女の子と遊んでれば良かった?」

『最低』

「俺は嫌だけど」と、不意に言うからドキッとした。





好きだわ。

謙人の顔を見たらキスしたくなりそうで…背を向けた。





私たちがいるところはキスしても、支障はないくらい人が陰ってる場所。



浜辺は人!人!人だらけだけど…ここは穴場かも。

イチャイチャしたい恋人は是非おすすめです。





背を向けてると後ろから浮き輪を間に挟んで抱きついてきてキスをしてきた。





「さっきからずっと怒ってて可愛くないよ」

『可愛くなくてごめんね』


と、

言ったら急に浮き輪の中に入ってきて窮屈すぎた。





密着できて嬉しいという感情は今のところない。

1人でゆっくりしてたのにって思ってたら、キスされた。





少し離れたと思ったらまたしてきて…いやいや、こういうところでするキスじゃないんですけど。





『ねぇ』

「機嫌治った?」

『その前に機嫌悪くないし』

「本当に?」

『謙人がちゅしたいだけでしょ』

「どうしよう、やりたくなる…」

『朝やったじゃん』

「ここでやる?」

『無理に決まってるし。浮き輪から出て』






たぶん、やりたい発言は冗談だと思うけど…腰に手を回してきて引き寄せてきた。



それにしても浮き輪があって密着してるのに…

もっとくっついていたいなんて、可愛いじゃん。




と、機嫌を直すしかなくなった。

いや、機嫌が悪かったわけじゃないけど…





喧嘩続きだったけど、仲直りできてここに来た価値はあったのかもしれないね。




ヒートアップする前にBBQ会場に戻った。

浮き輪は謙人が持って、手も繋いでくれて…ご機嫌でした。





わかりやすくてすみません。











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