ロート・ブルーメ~赤花~
 ちょっ! 紅夜も見てるのに!


 焦るあたしだけれど、叔母さんも紅夜も気にしていないみたいだった。

「美玲、またそんなかっこうで寝てたのか? そろそろ風邪ひくよ?」

「あー。そう言えば寒くなってきたわね」


 え? ええ?

 何か慣れてる?


「じゃあ美桜置いてくぞ? 俺はちょっと用事あるから」

 と、紅夜はあたしを押しだした。


「ちょっと待ちなさい! あなたにも話はあるのよ!?」

 あたしの肩を掴みつつ、叔母さんは逃げるように去って行く紅夜に呼び掛ける。


 知り合いだとは思っていたけど、何だか思っていた以上に親しい様子。


「……」

 なんか、モヤッとする。


 叔母さんは年が離れているし、紅夜はあたしの“彼氏”だし……。

 気にすることないのは分かってるんだけど……。

 二人って、本当にどんな関係なの?


 気になって気になって仕方がない。

 だから、家の中に案内されて飲み物を出されると開口一番に聞いてしまった。


「叔母さんと紅夜って、どんな関係なの?」

「……」

 聞かれた叔母さんは見開いた目をパチクリ。

 そして何だか嬉しそうにフフッと笑った。


「まさか美桜がそんな顔をする日がくるなんてねぇ……」

「そんな顔って……?」
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