Present for you〜Lady side〜
「久しぶりの愛梨(あいり)……」
離さないと言わんばかりに抱き締めてくるから、彼ってキス魔じゃなくてハグ魔だったのかと思ってしまう。でも、仕事を頑張ったんだから彼女としてできることをしようと「お疲れ様」と言いながら優斗の背中を子どもをあやすように撫でる。
「そうだ!お土産あるんだよね」
急に優斗は私から離れ、持ってきたかばんの中からおしゃれな紙袋を取り出す。愛梨に似合うと想って、と微笑みながら渡してきた。
「ありがとう。開けるね?」
紙袋の中には、ブラント物の口紅が入っていた。色は大人びて艶っぽい赤だ。
「つけてあげる」
綺麗な赤に見惚れていると、横からニュッと伸びた手に口紅が攫われる。優斗を見れば口紅を手にニコニコしていた。あっ、これは拒否権ないな。
「じゃあ、お願いします……?」
「目、閉じて?」
目を閉じれば、優斗がゆっくりと私の唇に口紅を塗っていく。異性に口紅を塗ってもらうなんて初めてで、自然とドキッとしてしまう。
離さないと言わんばかりに抱き締めてくるから、彼ってキス魔じゃなくてハグ魔だったのかと思ってしまう。でも、仕事を頑張ったんだから彼女としてできることをしようと「お疲れ様」と言いながら優斗の背中を子どもをあやすように撫でる。
「そうだ!お土産あるんだよね」
急に優斗は私から離れ、持ってきたかばんの中からおしゃれな紙袋を取り出す。愛梨に似合うと想って、と微笑みながら渡してきた。
「ありがとう。開けるね?」
紙袋の中には、ブラント物の口紅が入っていた。色は大人びて艶っぽい赤だ。
「つけてあげる」
綺麗な赤に見惚れていると、横からニュッと伸びた手に口紅が攫われる。優斗を見れば口紅を手にニコニコしていた。あっ、これは拒否権ないな。
「じゃあ、お願いします……?」
「目、閉じて?」
目を閉じれば、優斗がゆっくりと私の唇に口紅を塗っていく。異性に口紅を塗ってもらうなんて初めてで、自然とドキッとしてしまう。