御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
凛々子にとっては彼氏は戦利品扱いだ。
こんなかんじだから、なおさら私が男の人と待ち合わせなんて、凛々子には絶対に言えないわよ。

あれは中学生の頃―――私の事を好きだと言う物好きな男子がいた。
でも、それは本当に私の事が好きだったのか、どうかはわからない。
気づいたら、その男子は凛々子と付き合っていたから。

高校生の時も私が告白されたはずなのにいつの間にか凛々子が彼女になっていた。
まあ、どの人も私自身、恋愛感情を持っていなかったから構わないけど。
持っていたら、辛かっただろうな…。
友人のように仲良かった男子と一時期、付き合って別れた後、凛々子が付き合ったのにはドン引きだった。

私はいいけど、凛々子はそれで勝ち誇った顔をしていたのが、不思議だった。
それは元彼だ!もう彼氏じゃないんだよ!!!
と言ったところで、わかってもらえそうになかったので、黙っていた。
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