御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
「なにが無茶だ。いいから、なにか食べろよ。夕飯何がいいんだ?」

「使うつもり!?カップ麺でいいですから!」

「病み上がりにカップ麺なんか、食わせられるか!野菜食べろよ!」

「カップ麺に乾燥野菜入ってますから、セーフなんですよ。知らないんですか?」

冷ややかな目で見られた。

「和定食を味噌汁つきで。あと、野菜を多めで」

私を無視して、一階に電話をしていた。

「野菜多めは余計じゃないですか」

「体に悪いだろ」

「その体が野菜を必要としてないんですよね」

「どんな言い分だ!?」

雅冬さんがお風呂に入っている間にチャイムが鳴った。

「もう届いたのかな」 

早いな、と思いながら、ドアを開けかけた瞬間、雅冬さんがお風呂から慌てて出てくると、腕をつかまれ、後ろに追いやられた。
上半身裸で頭に白いバスタオルをのせて、ぽたぽたと水滴が落ちていた。

「ババアだ」
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