魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)
<補佐官・執務室・>
リセはふっと息を吐いた。
手持ちの金は厳しい。
これからの生活を考えると、
少しでも増額してくれるのは
ありがたい。
「そのお方も、1週間後には
出国する予定なのだ」
補佐官は最後の一押しをした。
「わかりました。
護衛対象のそのお方の資料を、
見せていただけますか?」
補佐官は秘書を呼んだ。
「むこうで、リセに
エグモント様の資料を渡してやってくれ」
「それでは、こちらにどうぞ」
秘書が声をかけた。
補佐官は<話は終了だ>
というように、
書類のはさんである紙ばさみを閉じた。
「ありがとうございました」
リセは丁寧に頭をさげ、
秘書の後についていった。
パタン
軽くドアが閉まる。
補佐官はため息をついた。
捨て駒になってもらうのは
心苦しいが・・・
時間稼ぎだ、仕方がない
リセはふっと息を吐いた。
手持ちの金は厳しい。
これからの生活を考えると、
少しでも増額してくれるのは
ありがたい。
「そのお方も、1週間後には
出国する予定なのだ」
補佐官は最後の一押しをした。
「わかりました。
護衛対象のそのお方の資料を、
見せていただけますか?」
補佐官は秘書を呼んだ。
「むこうで、リセに
エグモント様の資料を渡してやってくれ」
「それでは、こちらにどうぞ」
秘書が声をかけた。
補佐官は<話は終了だ>
というように、
書類のはさんである紙ばさみを閉じた。
「ありがとうございました」
リセは丁寧に頭をさげ、
秘書の後についていった。
パタン
軽くドアが閉まる。
補佐官はため息をついた。
捨て駒になってもらうのは
心苦しいが・・・
時間稼ぎだ、仕方がない