社長はお隣の幼馴染を溺愛している《宮ノ入シリーズ④》
ここは一発逆転。
ビシッと核心を突くことにした。
「要人のお見合い相手って、扇田工業のお嬢様だったんでしょ?」
「そうだ。俺の見合い相手だった。あの女、仕方ないとはいえ、邪魔過ぎる」
要人は外で見るような怖い顔をし、虚空を鋭く睨み付けた。
「仕方ないってどういうこと? 邪魔って、婚約の話まで出てるのに、なに言ってるのよ?」
「便宜上はな」
「なにが便宜上!?」
「こっちにも色々と都合がある。それが済むまでは、俺の身を犠牲にする必要があった」
まるで、ビジネス。
扇田工業は沖重グループだけでなく、親会社の宮ノ入グループとも取引がある重要な会社だ。
「目障りだろうが、志茉は気にすることないからな」
「要人。もっと誠実になってよ。婚約したのに、そんな言い方……」
「志茉こそ誠実なれよ。俺を適当に扱いすぎだ」
要人は私の手から『立ち入り禁止』と書いた紙を奪い、それを投げ捨てる。
瞳の奥の青い色が、見えるくらいの距離に気づいた。
きちんと話をしなくてはいけない時期が、やってきたのだ。
――これはタイムリミット。
ビシッと核心を突くことにした。
「要人のお見合い相手って、扇田工業のお嬢様だったんでしょ?」
「そうだ。俺の見合い相手だった。あの女、仕方ないとはいえ、邪魔過ぎる」
要人は外で見るような怖い顔をし、虚空を鋭く睨み付けた。
「仕方ないってどういうこと? 邪魔って、婚約の話まで出てるのに、なに言ってるのよ?」
「便宜上はな」
「なにが便宜上!?」
「こっちにも色々と都合がある。それが済むまでは、俺の身を犠牲にする必要があった」
まるで、ビジネス。
扇田工業は沖重グループだけでなく、親会社の宮ノ入グループとも取引がある重要な会社だ。
「目障りだろうが、志茉は気にすることないからな」
「要人。もっと誠実になってよ。婚約したのに、そんな言い方……」
「志茉こそ誠実なれよ。俺を適当に扱いすぎだ」
要人は私の手から『立ち入り禁止』と書いた紙を奪い、それを投げ捨てる。
瞳の奥の青い色が、見えるくらいの距離に気づいた。
きちんと話をしなくてはいけない時期が、やってきたのだ。
――これはタイムリミット。