白ウサギのかくれんぼ
次の日、ウサギの子は外に出てみました。
雪うさぎの子たちが言ったとおり、外は晴れていて、つもっていた雪もとけはじめていました。

(今日、ぼくとあそんでくれる子は、だれもいない…)

そう思ったとき、茶色や、うすいはい色のウサギの子たちが何羽かやってきました。

「ねえ、あそぼう?」

「うん!」

白いウサギの子はその子たちに、きのうあったことを話してあげました。

「じゃあきっと、つぎはみんなであそべるね!」

「少しさむくても、新しい友だちとあそべるなら、ぼくもよろこんで雪の日に外に出るよ!」

「うん!」

雪の上にはまた、たくさんのあしあとができました。


その日、新しくできた友だちみんなでたくさんあそんで、夕方になりました。

「また明日!!」

「また明日ね〜!」

「さよなら〜!」

あいさつをしてみんなが帰っていきます。

それを、まだ雪のつもる木のかげから、とても小さな、雪でできたうさぎたちが楽しそうに見ていたのでした。
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