焦点を合わせて
我慢していたら転機が訪れた。




パパが帰ってこなくなった。




その代わりに今の〝お母さん″がやってきた。





「今までよく我慢したね、今日から私があなたのお母さんだから。だから、我慢しなくていいからね。あったかいご飯が待ってるから早く帰ろう」




そういって手をひかれ、今の家に住むこととなった。




私とお母さんの関係性はわからない。





血が繋がっているのかいないのかわからない。





怖くて聞けない。





変なことを聞いてまた殴られたらどうしよう。





そんなことを思っていた。





今の生活はびっくりするくらい幸せだった。




美味しいご飯、温かいお風呂、素敵な幼馴染。




なんて幸せなのだろう。
< 35 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop