イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
美味しそう…
ーじゅるり…
「全く,散々迷った挙げ句それにしたのは君でしょ?」
そう呆れて見せるのは近所のお兄ちゃん。
今は担任でもある。
確かに限定のそれか,いつものかで迷って無難な道を選んだのは私。
でも!
「…それも飲んでみたいの!」
そうゆうと,彼は私にカップを向ける。
多分くれるのだろう。
飲みたいって言ったのは私だけど……!
間接キスだ……
気にされてないのが腹立たしい。
私はこんなに恥ずかしいのに…
私はカップを受け取らず,彼の手から直接口に含んだ。
どうだバカ!
「うぐっ」
顔をあげようとしたら,次から次へ彼の食べていたケーキが押し込まれる。
何? 食べさせるのが気に入ったの?
訳の分からない休日だった……

ー全く,油断も好きもありゃしない。俺が知らんぷりして,手加減してやるのはあと数年だけだからな…
彼女は知らない。
この時,意外にうぶな目の前の男の顔が赤かったことを。
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