期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
踵を返した俺を弘瀬が引き留める。

「帰るぞ…」
「しかし…彼女は・・・」
「まぁな…」

彼女は俺の妻・・・

「いつ、彼女を迎えに行くつもりですか?」


「お前に急かされなくても行くさ。でも、今日は止めとく・・・」

俺と弘瀬は駐車場に向かう。

「でも、お綺麗な方ですね…」

「…弘瀬もそう思うか?」

「はい…社長とお似合いですよ…」

「・・・そんなお世辞を言っても…給料は上げないぞ・・・」

―――俺は三十七歳。

彼女はまだ二十四歳。

俺達は十三歳の年の差があった。

麻莉さんはアラフォーオジサンの俺には勿体ない。

俺よりも彼女に合う男性は居る・・・

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