♧♡四季島家のメイドさん♤♢
「おじさん、…ありがとうございます」


一番お世話になったきぬゑさんにも挨拶ができないまま、あたしはこの四季島家を去ることになった。



ーー春は、出会いと別れの季節。


桜が咲き始めた3月の終わり…。

住み込みメイドとしてお世話になった四季島家を…、あたしは卒業したのだった。
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