ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。





やってきた愛菜さんの誕生日当日。


朝早くに仕事に出た愛菜さんを織くんと2人で見送って。


そのあと出かける準備をしていたら、あっという間に出発予定の時間になった。


「あ〜織くん!ほんとにごめんなさいっ!10分も過ぎちゃって!」


バタバタと急いで階段をかけ降りて、リビングのソファに座っていた織くんの前で頭を下げる。


『下で待ってるね』


私より先に支度を済ませた織くんにそう言われて数十分。


髪型や服装に迷っていたら、予定の11時を過ぎてしまって。


あの織くんの隣を外で歩くのだから、いつも以上に身なりに気をつけなきゃとあれこれ考えていたらこのザマである。


そんなことを考えていたせいで織くんを待たすことになって迷惑をかけてしまっては意味がない。


なのに、織くんは嫌な顔一つせずに微笑んでくれるから。


またときめきレベルが上がってしまう。


「全然大丈夫。白井さん、何食べたい?お昼、外で食べてから買い物にしよっか」


「はっ、うんっ!!」


そう返事をした私を、織くんがジッと見つめてきて。

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