片思いウエディング～夫の不倫で！？離婚しましたが、コロナ禍で再婚して赤ちゃんを授かりました～

支配人秘書

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年が明けて、年内で藤崎支配人は退職して、家族総出で奥さんの故郷・鳥取に引っ越した。

「澪は何を考えているんだ？」

新しい支配人に就いた圭斗さんは支配人秘書となった私を睨んだ。

「…私が柊也さんに頼みました…」

「…どうして俺と接触しようとするんだ？」

「…私も人の為に役に立ちたい…それだけです…」

圭斗さんは私にそっぽを向いた。

「我がホテルはコロナの軽症者や無症状者専門の宿泊療養施設として、一部の部屋を提供するんだぞ…」

「分かっています…」
私は強く返す。
「澪は何も分かっていない…」

「…貴方こそ…何も分かっていない…」

「君は大人しく…オフィス棟に居ればいいのに…分かった…現場の厳しさを教えてやるから…俺について来い」