妹を溺愛する兄が先に結婚しました
「え、もしかして……、告う?」
「うん」
「どうして……?」
「んー。一言で言うと、“向き合うため”、かな」
向き合う?爽と?
え、どうしよう……。
こういう時、なんて言えばいいの?
……ううん。
私のすべきことは決まってる。
「時原、頑張って!」
時原の手を取って、両手で握る。
私ができるのは、背中を押すこと。
何があっても味方で居続けること。
「ありがとう」
穏やかにお礼を言った時原の背中を見送る。
ふと。
「結咲ー!」
時原が歩いていった方向から、私を呼ぶ声がした。
……、あれ?
「うん」
「どうして……?」
「んー。一言で言うと、“向き合うため”、かな」
向き合う?爽と?
え、どうしよう……。
こういう時、なんて言えばいいの?
……ううん。
私のすべきことは決まってる。
「時原、頑張って!」
時原の手を取って、両手で握る。
私ができるのは、背中を押すこと。
何があっても味方で居続けること。
「ありがとう」
穏やかにお礼を言った時原の背中を見送る。
ふと。
「結咲ー!」
時原が歩いていった方向から、私を呼ぶ声がした。
……、あれ?