年上なのに、翻弄されて
じーっと蓮を数秒見て,結局分からず本人に聞く。



「ん,じゃあ何で?」

「ん~何て言うか。2人とも欲しい物が一緒だから……かな?」



それって初対面で分かるもん?



「それって1つしかないの?」

「うん。それに幾つあっても1つも譲りたくない。」



それにね? と蓮は続ける。



「可愛くて大切で,他の全てをなげうってでも欲しいもの。」



よっぽどの物なんだなそれは。

私は蓮の愛しげな視線にも気付かず斜め上の事を思う。

今度達也に聞いてみようか? でもそれじゃあ蓮が嫌がるかな?

ぽけっと考え込む私に,蓮は楽しそうに声をかけた。



「呉羽。家,見えてきちゃったね。夕飯もうすぐだし,このまま家にいっても良い?」

「うん。いいよ。あっそういえばね?」



達也で思い出した美世ちゃんを含めた3人での昔話を話す。



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