海と空の狭間で……
食材を無駄にしなくて済んだ事が嬉しくて堪らない。


電子レンジで温めた唐揚げは少ししんなりしていたけど、美味しかった。


夕食を食べ終わり、皿を洗っていると視線を感じ振り返る。


優しい目でこっちを見ているお兄ちゃんと目が合った。


「唐揚げ。美味しかった。ありがとう」
「お兄ちゃんのお陰だよ!」
「あれくらいの失敗ならどうにでもなる」


お兄ちゃんのお陰で料理を失敗した事も忘れた。


本来なら出来の悪い自分にガッカリしていた頃だが、気分は良いまま。
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