腐女子な女!


「正義とは何か?・・・っていうメッセージ性もなくなっていないし・・・やっぱりお前凄いな!」


 ・・・いつの間にやら、お前呼ばわりかよ?


「コレぐらいで、凄いと呼ばれていたら、世に凄い人間は五万といるって・・・。」


 一応言ってみるが・・・。


「でも、この発想は出来なかったよ俺。如月さん、もしかしてプロとか目指しているの?」


 はぁ?


「なんで?違うわよ。私は好きで・・・。」


 そう・・・アッチのあぁいうのが、大好きで・・・。


「そうか・・・なぁ、これから、如月さんに俺の作品見てもらってもいいかな?」


 はぁ?


「いや・・・私は、ホラ・・・小説とか全然読まないし・・・。」


 そう・・・まともな小説は一切読まないし・・・。


 それに、なんていうの、佐倉くんってデンジャーじゃん?


 一緒にいられるところとか見られると、私の身が危険じゃん?


「でも、こういう相手がいれば、俺も心強いんだよ!」


 意気揚々と乗り出してくる佐倉くん。


 逃げられねぇ~・・・。


 この瞬間、私は、自分の人生が終わったのを、確信した。


< 20 / 62 >

この作品をシェア

pagetop