トラフグソーダ味 紺色の風は夕暮れに

星之進

俺は
本平 星之進(もとひら せいのしん)
数え年13歳、だ。

君らの時代の満年齢で言うところの
満12歳、小学6年生くらいだと思う。

俺の住んでいる時代と場所
は君らの時代の
およそ、200年前、

O'EDEN時代の

大和の国の都

O'EDEN(おえでん)

時代劇かよ!?って?

馬鹿にするなよ

お前ら一般庶民は200年後も存在を
知らねーだろうけど


もう、この時代の特権階級は
タイムマシーンまで持ってるんだぜ?



勿論200年後も行ったことある
群馬県とか、、、、



都会だったな、、、、



また行きたいものだ。



さて、、、


家も特権階級なんだが


ちょっと


複雑な家庭の事情がある


俺は貰われた


里子なんだ、、、


この家は

大和の国の都

O'EDEN一番の

柔術の道場なんだ

お城の警備や
近衛兵の訓練まで
任されているほどなんだぜ?

道場主の里親で義父の
本平 土井良(もとひら どいら)

は、国中で有名な柔術家で

鬼の様に、、、、

いや、、、

鬼が土井良義父さんを見たら

秒で、逃げ出すんだろうなぁ、、、、。


とにかく、強くて、稽古も物凄く厳しい

お陰様で俺もかなり強くなった


もう5年ほど稽古を付けてもらってるけど

大抵の大人には負けない自信がついた。

勿論、達人クラスは別だけど

土井良義父さんとか、、、。


でも、稽古が終われば優しくてさ、、、



あ、、、


義姉の

おはる義姉さんに
叱られる、、、、


夕飯の買い出しに行ってくるよ、、、


この家の母さんは行方不明らしくてさ

俺が里子に赤ちゃんの時に貰われて来た

時には、もう、居なかったそうなんだ


それで

娘の、おはる義姉さんが家事一切を取り持っていて

たった一人の部下が俺なんだ、、、


それじゃ


また。





































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